茨城の雄大な自然をツーリングで訪れる旅

茨城県は湖や海、滝や川、ダムと「水の都」として有名です。

ツーリングスポットは日本全国たくさんありますが、茨城では「水巡り」をしてみるのもいいでしょう。

そして地元の食材を楽しみ、地元の人との交流を楽しむのも醍醐味のひとつです。

海へ山へ、ツーリングならではのフットワークの良さを最大限に発揮して、茨城を制覇してみるのもいいでしょう。

たくさんの名所のある茨城のツーリングスポットを紹介していきます。

日本三名園 偕楽園

偕楽園 « 水戸市の観光情報サイト「水戸旅」【公式】水戸観光コンベンション協会 (mitokoumon.com)

①偕楽園とは

偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び、「日本三大名園」と呼ばれる日本庭園のひとつです。

国の史跡及び名称に指定されており、正式名称は「常盤公園」です。

1842年に水戸藩第9代藩主徳川斉昭によって造園されました。

園内にはおよそ100品種・三千本の梅が植えられており、早春のその景色は素晴らしいものです。

梅だけではなく、四季折々の見所があります。

春は桜、初夏にはキリシマツツジ、真夏になると孟宗竹や杉林、秋には萩の花や紅葉を楽しむことができます。

このような木々や花だけでなく、眼下には千波湖を臨む絶景が広がっています。

偕楽園の下方には新しく公園が拡張され、田鶴鳴、猩々、窈窕といった梅林があり、芝生広場には四季の原、水鳥たちが遊ぶ月池などが広がり、その美しい風景に心が和むでしょう。

偕楽園の中には好文亭があり、これは徳川斉昭が自ら設計した建物です。

木造2層3階建ての好文亭本体と、木造平屋建ての奥御殿からなっています。

偕楽園には他にも多くの見所があり、偕楽園の入り口である好文亭表門、孟宗竹林などがあります。

吐玉泉の水は眼病に効くと言われており、好文亭内の茶室、何陋庵の茶の湯に用いられたりもしていました。

偕楽園の入場料は大人300円で、無休の施設です。

ただし好文亭は、12月29日から12月31日は休園となっていますので注意してください。

②偕楽園へのアクセス

偕楽園へは常盤自動車道、水戸インターチェンジから20分、または北関東自動車道、茨城町東インターチェンジ、水戸南インターチェンジからも20分の場所に位置しています。

駐車場は偕楽園下駐車場、常磐神社駐車場、千波公園西側駐車場、好文亭表門駐車場などがありますが、梅の季節などには混み合うので注意が必要です。

③偕楽園周辺の観光スポット

偕楽園周辺には、数多くの観光スポットがあります。

ツーリングならではのフットワークの良さを発揮して、たくさんの観光スポット巡りをしてみるのもいいでしょう。

常磐神社は、偕楽園を作った徳川斉昭や徳川光圀公を祀っている神社です。

偕楽園東側の高台に位置しており、明治6年に鎮座しました。

千波湖は、偕楽園の下に広がる淡水湖です。

白鳥などの水鳥、ボート、アスレチックなど、ツーリングの気分転換にもってこいのオアシスです。

水戸芸術館や茨城県近代美術館といった、文化施設を楽しむこともできます。

水戸東照宮へも是非立ち寄ってください。

水戸東照宮 « 水戸市の観光情報サイト「水戸旅」【公式】水戸観光コンベンション協会 (mitokoumon.com)

水戸東照宮は、水戸藩初代藩主徳川頼房公によって元和7年に徳川家康を祀る神社として創建された建物です。

戦前には旧国宝に指定されていましたが、戦火により消失し、現在の社殿は1962年に造営されました。

境内には頼房公が奉納した銅燈籠、徳川光圀公が作らせた常盤山時鐘、徳川斉昭公考案による安神車などが現存して残っています。

水戸森林公園ではフィールドアスレチックやターザン小屋、ヤギ牧場などを楽しむことができ、公園内の「森のシェーブル館」では羊乳チーズやソフトクリームなどを購入することができます。

袋田の滝・生瀬の滝でマイナスイオンを全身に浴びる

①袋田の滝・生瀬の滝について

袋田の滝は、「日本三名瀑」のひとつに数えられている名瀑です。

高さ120m、幅73mの大きさを誇るダイナミックな滝は一見の価値ありです。

滝の流れが大岸壁を四段に落下する様から、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれています。

その昔には西行法師が訪れたとされており、この地を訪れた際に「四季に一度ずつきてみなされば真の風趣味わえない」と絶賛した滝でもあります。

その袋田の滝の上流にあるのが生瀬の滝です。

袋田の滝を仰ぎ見るつり橋を渡り、月見ハイキングコースを登った先に落差15mの生瀬の滝があります。

袋田の滝は春の新緑、夏の虹、秋の紅葉、冬には凍結した神秘的な表情を見せてくれます。

特に冬に凍った滝は一度は見てみたいものです。

袋田の滝・生瀬の滝は、平成27年に国の名勝に指定されました。

そして袋田の滝には「恋人の聖地」モニュメントがあり、カップルにも人気の高いスポットになっています。

②袋田の滝・生瀬の滝へのアクセス

袋田の滝・生瀬の滝へは、常盤自動車道の那珂インターチェンジから国道118号線を経由して、およそ60分です。

周辺には、無料の駐車場があります。

町営無料第一駐車場、町営無料第二駐車場以外に民間の有料駐車場も存在します。

バイクを駐車後、袋田の滝トンネルを超えて滝まで行くのですが、袋田の滝トンネル利用料は300円となっています。

営業時間は5月から10月までは、午前8時から午後6時まで、11月は午前8時から午後5時まで、12月から4月までは午前9時から午後5時までです。

③袋田の滝・生瀬の滝周辺のお楽しみスポット

袋田の滝へ訪れたら、袋田の滝つり橋へも行きましょう。

このつり橋は、袋田の滝から流れてくる谷に架かる長さ20mくらいの小さな釣り橋であり、その横は展望スポットになっています。

周りが木々に覆われ、滝と緑の美しい風景を眺めることができます。

袋田の滝からすぐの場所には、四度瀧不動尊があります。

秘境度満点の山寺で、山寺独特に荘厳さとオーラを放っています。

滝を見学した後には、月居温泉滝見の湯を楽しむのも良いでしょう。

この施設は地区民直営ののんびりした温泉で、自然に囲まれた露天風呂を堪能することができます。

温泉施設は他にもあり、袋田温泉、関所の湯もあります。

遮るもののない露天風呂は、四季の景観を楽しむことができます。

鉄分を多く含む泉質で血流促進、疲労回復に効果的であるとされており、ツーリングで疲れた体を癒してくれます。

渓流に近く、せせらぎの音が耳に心地よい、情緒あふれる時間を過ごすことができます。

この辺りには神社が多くあり、十二社神社や蒟蒻神社などがあるので、御朱印帳を持ってツーリングに回るのも良い思い出になるかもしれません。

季節によっては根本りんご園や豊田りんご園でりんご狩りを楽しんだり、旧上岡小学校で地域の歴史を感じてみるのも良いでしょう。

大洗海岸・神磯の鳥居

神磯の鳥居 – 大洗磯前神社 (oarai-isosakijinja.net)

①大洗海岸・神磯の鳥居とは

茨城県東茨城、大洗町にある「大洗磯前神社」にある鳥居は、「神磯の鳥居」と呼ばれています。

この大洗磯前神社は太平洋に面した丘の上に建つ歴史ある神社になり、「神々しすぎる絶景パワースポット」として話題を呼んでいるスポットです。

「神磯の鳥居」は大洗海岸の岩礁に建てられており、その鳥居越しに望む日の出は息を呑む神々しさだと人気なのです。

この「神磯の鳥居」は、「大洗磯前神社」の発祥に関わる聖地とされています。

この場所は、 856年12月29日に大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の2柱の神様が降り立ったとされる聖地なのです。

神社建立から1160年あまりという長い歴史も去ることながら、その発祥自体が朝廷の文書に記載されているという由緒正しさに荘厳さを感じられるでしょう。

この「神磯の鳥居」から登っていくと、「二の鳥居」があります。

二の鳥居をくぐると石の階段が続きます。

長くて急なこの石の階段は、人気アニメ作品において戦車が駆け下りた場所として、実はアニメファンの中では聖地となっています。

この91段の階段を登りきった先にはもうひとつの鳥居があり、その先には「隋神門」があります。

その奥に拝殿がありますが、1100年以上の歴史を誇る大洗磯前神社は戦国時代に焼かれてしまい、江戸中期までは小さな祠があるだけの神社でした。

そんな神社を水戸藩主の徳川光圀が再建し、現在のような立派な神社となったのです。

その姿は「日光東照宮」と装飾が似ているので、そこも一見の価値ありです。

②大洗海岸・神磯の鳥居へのアクセス

大洗磯前神社は、茨城県の頭部に位置しています。

近隣には鹿島臨海工業地帯があり、鉄道や高速道路が早い段階から整備されていたのが特徴です。

そのため都心からのアクセスが良好で、都心部から2時間程度で到着することができます。

東京方面からは首都高速から常盤自動車道を経由し、友部ジャンクションで北関東堂へ入ります。

北関東自動車道東水戸道路、水戸大洗インターで降り、国道51号戦からおよそ15分程度で到着します。

東京からの所要時間は1時間半ほどで到着できます。

③大洗海岸・神磯の鳥居周辺のおすすめスポット

大洗海岸・神磯の鳥居を観光した後は、その周辺も散策してみましょう。

この辺りには、様々な観光スポットがあります。

那珂湊お魚市場や大洗海鮮市場で、まずは腹ごしらえをしてはいかがでしょうか。

大洗海鮮市場では、茨城県大洗漁港で水揚げされた新鮮な海の幸を堪能することができます。

丼やお刺身はもちろん浜焼きなど、豪快に楽しめるのも醍醐味です。

また大洗や鹿島灘で採れたばかりの鮮魚はもちろん、自家製の干物や塩辛、かまぼこなどの加工品などお土産も充実しています。

海・山直売センターいきいきや、かねふくめんたいパーク大洗も近くにあるので、どこにいくか迷ってしまいます。

お腹が膨れたら、アクアワールド茨城大洗水族館へ行ってみるのもいいでしょう。

アクアワールド 茨城県大洗水族館 | 大洗観光協会公式ホームページ (oarai-info.jp)

アクアワールド・大洗は、太平洋に面した日本でもトップクラスの大型水族館として非常に人気があります。

博物館や科学館的な展示手法を取り入れた海の総合ミュージアムとして、2002年にオープンしました。

国営の日立海浜公園とともに、茨城県を代表する海岸部のレジャースポットとして人気があります。

趣向を凝らしたイベント的展示やナイトアクアワールドもあり、ツーリングの後、夜に楽しむのもいいでしょう。

大洗近辺には姫塚古墳や坊主山古墳、日下塚古墳、車塚古墳といった歴史的スポットもあります。

また磯浜海防陣屋跡など、歴史的な見応えもたっぷりです。

歴史的な背景も興味深い茨城県は、ツーリングスポットが充実しています。

また海が近く、食も楽しみのひとつです。

疲れたら温泉で癒され、美味しいものを堪能し、アクティビティや歴史探検など好みに応じて、普段興味のないことでもツーリングの際に触れてみるのもいいかもしれません。